改善と改革
ものごとを良くしていこうというときに
改善とか改革という言葉が混同して使われているようだが、
この2つの言葉には大きな意味の違いがあるのを知っているだろうか。
漢字を2つに分けてみると簡単に理解ができる。
まず改善は、改(あらためる)と善(よい)ですから、
善いように改めることである。
そして改革は、改(あらためる)と革(あらためる)なので、
まったく改めるということになる。
会社でいう改善ということは、
従来の人・モノ・金・技術をそのまま使って、
効率を善くする、利益率を上げる、出費を少なくする。
つまり手順を変えたり、考え方を変えたりして善くすること。
そして改革のほうは、
従来のものにプラスしたり取り替えたりして、
効率アップや利益アップをすることである。
新しい技術を導入したり、設備を入れ替える、
リストラや新規人材の採用などもあります。
今までのやり方を根本から変えてしまう方法です。
現代は技術革新や流行などが激流のように早く変動している。
それに対応していくには、常に改善することが求められ、
改善が追いつかなくなると、まったく新しいものに変えていく改革が
必要な時代になっているのです。
パソコンを例に挙げるとわかりやすい。
20年前には1Gのハードディスクのコンピュータは化け物だった。
今年の新作のパソコンは標準で500Gがついている。
最高は1000Gのハードディスクになっているのです。
例えばフロッピーディスクの容量は1.44メガバイトであった。
今は4,7GのDVDに読み書きが出来る。
実に3263倍の容量になっているのである。
その上に32Gのフラッシュメモリーがある。
フロッピーディスクの22222倍、2万倍以上の容量だ。