投資のFXについて
FX(外国為替証拠金取引)が実際にはどのように行われているのかについて、
知っている人はどのくらいいるのだろうか?
FXが儲かるという話しはよくマスコミに登場するし、
脱税の中にはFXの儲けを隠しているということで数億円の利益隠しが
この半年くらいに何回か報道されていた。
このFX取引というものを簡単に説明してみよう。
まず始め方であるが、最初に証拠金というものをFX取引業者に
預けることによって取引が開始される。
外貨預金や外貨MMFのように取引金額の全額について自己資金を出す
のではなくて、一種の担保のような資金をFX業者に預けて取引を行うのだ。
証拠金の額は、最低1万円、一般的には10万円くらいが相場のようだ。
この証拠金に対してレバレッジをかけることで、
預けた証拠金の10倍から最高200倍までの取引が可能になるという仕組みである。
レバレッジとは、てこの応用という意味で、100円で10円稼ぐことが出来るなら、
1000円借りたら100円稼げることになる。手持ち資金が100円しかなくても、
資金を借り入れることで実際には自己資金よりも大きく稼げることの意味だ。
レバレッジの倍率は業者によって異なりますが、最高レベルで見ると、
10万円の証拠金に対して最高2000万円の取引が可能になる。
この点がFXの魅力でもある訳ですが、FX初心者の場合はいきなり
高いレバレッジ率をかけてしまうと、稼げるときはいいのだが、当然のこと
リスクも大きくなるのある。
最初は10倍程度の低いレバレッジで練習してみて、
FX取引の概要や要領をつかむところから始めるのが普通である。
慣れて来て、初心者レベルは超えたなという頃になったら、
レバレッジの率を上げて、より多くの額の取引をすればよいのである。
なぜ、このような証拠金取引の仕組みになっているのかというと、
為替レートは一般的には変動率が小さいので、キャピタルゲイン(為替差益)で
儲ける場合には相当な額の資金がなければ、大きな儲けが出ないからなんです。
相当な額の資金を全部自己資金でまかなうとなれば、おそらくFX取引を始めるという
人は随分と少なくなると思われる。それでこのような信用取引きのような形で証拠金を預け、
レバレッジをかけることによって、FX参入者の敷居を低くしているんですね。
いずれにせよ、楽して儲かるとか、絶対に儲かることもなく、自己資金の何十倍ものお金を
運用して損をすれば、元金だけでなく借金までも出来てしまうというリスクがあるということ
だけは肝に銘じることである。