思という漢字
思うという漢字は普段よく使うのではないでしょうか。
僕は○○と思うというように使う言葉ですね。
この漢字は、田んぼの田という字と心から成る字です。
この田というのは、頭の形が変化したものです。
つまり田んぼではなくて、頭と心というのですから、
人間の深い精神の作用を表現しているのです。
おもうは心にいつも慕い思う、いつも心にあって忘れない念という思い。
いろいろ思慮分別してして思う惟、おもう浮かべる想、
推量して思う意、いつまでも胸の奥底におもう憶、そういうようなおもいである。
思は心の動機つけの働きのことで、意思の発動である。
思う対象を思考し、分別することを思惟という。
思惟とはひとつのことをずっと思い続けることである。
また思惟とは理論的に考えること、理によって意味を察知することともいえる。
仏道修行には、聞・思・修の三段階があるといわれている。
教えを聞いて、自分で思惟して正しい理解をして、
教えどおりに実践修行することをいう。